建物概要
建物名称 | 第一プラスチック 本社工場 |
発注者 | 株式会社 リーンビルドホールディングス |
所在地 | 大阪府 |
用途 | 工場 |
構造/階数 | S造・地上2階 |
延床面積 | 3,175㎡ |
設計主旨
敷地は工業地域に位置し、八尾空港と平野川に面した2本の道路に挟まれた、広がりが感じられる恵まれた環境にある。プラスチック成形により医療機器や車の内外装に使用される部品などを製造する企業が社屋の老朽化に伴い、旧社屋の前面道路沿いに敷地を取得して、新工場を建設することになった。建物は鉄骨造2階建てで、平面的に西側を事務所エリア、東側を工場エリアとして、一部、成形エリアは二層吹抜けになっている。建物高さは全体を統一しているが、階高の高い工場エリアと事務所エリアの2階床は半階分のスキップフロアになっており、その高さの差を利用して事務所エリア屋上に設備機器置場を設けている。製造エリアは製造工程で削粉や粉塵が製品に付着することを防ぐため、集塵ピットやクリーンルームを設けるなどの対策を行い、高品質な製品を製造できる環境を確保しながら、見学者への対応にも配慮したつくりになっている。事務所エリアは来客と執務スペースをそれぞれ異なる色調の木調内装材を用いながら、二つの階段をもつ回遊動線でつないでいる。1階の現場事務所と2階事務所は吹抜けと階段でつながれており、連続する縦スリット窓から射す光が溢れる一体感が感じられる空間となっている。