能瀬精工 奈良第二工場／2023

当該建物はニードルベアリング製造のトップシェアを誇る企業の工場である。敷地は奈良県五條市の工業団地にあり、同団地内に既に第一工場があるが、事業拡大のため別敷地に第二工場の新築を計画した。建物外観は金属サンドイッチパネルのシルバー色を基調とした中にコーポレートカラー（赤色）をライン状に設けた。また外観正面にはアルミルーバーを整然と配置することで外観のアクセントになり、企業製品の高精度なニードルベアリングを表現した。
建物内部プランは、工場運営・生産性の向上を図るため、工場エリア、倉庫エリア、事務・食堂エリアと明確にゾーニングした。また、工場エリアは空調負荷低減のため窓を設けず、作業環境向上のため油煙対策（オイルミスト除去装置）を設けている。倉庫エリアは自動ラック倉庫が設置され、保管物である金属製品の錆を無くすために結露対策（除湿化）を講じている。事務・食堂エリアはガラスパーティションで間仕切り、開放的なオフィス空間を形成している。