建物概要
建物名称 | 大阪工業大学 大宮学舎 10号館 |
発注者 | 学校法人 大阪工大摂南大学 |
所在地 | 大阪府 |
用途 | 学校 |
構造/階数 | S造・地上11階、地下1階 |
延床面積 | 14,268㎡ |
設計主旨
計画の建物は大宮キャンパス既存1号館から高等学校までに及ぶ前面道路側のクラシック様式の建築群の間に計画された。各学科体系や地域、他の研究機関の垣根を越えた研究、教育を目指す大阪工業大学の将来の明るい展望の指針となる建物とするため、垣根のない開かれた施設をテーマとし、建物全体としてオープンマインドを重要な設計コンセプトとした。煉瓦及び石をモチーフとする既存建築群を中心とするキャンパスイメージの中に新たに参加する建物であるが、素材や形状、様式を模倣し融合させること以上に、近代的工法を用い、より好印象を与える風合い、表情を併せ持つ素材として、セラミックルーバーによるメカニカルシャフトの構築を試みた。セラミックルーバーによるメカニカルシャフトを設けることにより、高い採光性、開放性のある良好な室内環境を得ると同時に、内部空間においても効率のよいスペースを確保できる。エレベーターホール部分のカーテンウォールは上空に向かって伸長しており、先端技術の飛躍を感じさせるデザインとした。存在感を際だたせるとともに、空に溶け込む軽快さをも併せ持ち、近代的イメージをより象徴している。