建物概要
建物名称 | 玉手山学園 学園2号館 |
発注者 | 学校法人玉手山学園 |
所在地 | 大阪府 |
用途 | 学校 |
構造/階数 | S造・地上6階 |
延床面積 | 4,917㎡ |
設計主旨
学園2号館は、同一敷地内の関西福祉科学大学および、関西女子短期大学の共用施設として学生サービスの中心となる事務センター、自発的な学修を誘発するラーニング・コモンズ、プレゼンテーションルームや大講義室等の学修機能を有する学園の新しいシンボルとなる建物として計画された。基本構想時から、学生、教職員によるワーキングチームが編成され、「For the Students」をコンセプトに、WAKU-WAKUする施設となるよう様々なアイデアが盛り込まれた計画となっている。外観は、アースカラーの外壁や屋根、コリドールの設置、格子窓、カーテンなど、西洋の城のような印象を持つデザインとした。建物西側は道路斜線、日影の規制によりセットバック距離を大きく確保し、隣接した住宅に圧迫感を与えないようデザインされ、境界には塀を設けず歩道を一般にも開放することで地域の歩行者動線の確保に寄与した計画とした。エントランスを入ると、動線の要となるエスカレーターを見通せ、ストレスなく目的の場所に行けるよう配慮した。各機能に応じたインテリアデザインとし、メインとなるラーニング・コモンズは落ち着きのあるダークウッドを基調としたシックな空間とする事で、学修効果の向上に寄与するデザインとした。
「近代建築2020年7月号 学校建築特集掲載」